色のいろいろ
何回かブログの記事を書いてみて気づいたんですが、ですます調、書きづらい時がある。ていうか書きづらい。
なので、今後ですます調とである調がごちゃごちゃになってしまうかもですが、お許しを。
漫画『色のいろいろ』
息子が“色”を獲得するまで
最近の息子のブーム、それは”色”。
息子は電車やバスや車も1歳男児並みに好きだと思うが、今は何よりも”色”がトレンドらしい。
秋頃にママ友と遊んだとき、息子よりも半年くらい歳上のお子さんが、ベビーコロールを自在に操りながら「あかー」とか「あおー」とか、色の名前を口にしていた。「むらさき」とかも言えていて、私は内心ひっくり返った。
当時息子はようやく「パパ」「かか」が言えたか言えないかの頃で、色の名前を口にするなんてとても想像できなかった。というか色の概念ってどうやって理解するんだろう、と思っていた。
そして年明けごろだろうか、息子は急に「色」がわかったらしい。
最初のうち息子が言えたのは「あか」「あお」の2つだけだったが、その認識もかなり曖昧で、青を赤と言ったり黄色を青と言ったり赤を赤と言ったりしていた(たまに合っていた)。
ぜんぜん違うのに自信満々に叫ぶので笑いそうになるのと、とにかく目に入った色を知っている言葉で伝えようとする息子の意欲がちょっと泣きそうになるほど眩しかったのとで、私は面白い感情になってしまっていた。
「君が赤と言えば青も赤になるんだよ…!」と言いたい気持ちと笑いそうになるのをグッとこらえ、「つばめくん、それは青だよ」と根気よく訂正し続けた。
その後、わずか2ヶ月足らずで息子は、「ちーろ(黄色)」、「み(緑)」、「しぉ(白)」、「おぇじ(オレンジ)」、「くゎ(黒)」、「ぃく(ピンク)」が言えるようになった。これは私が息子の口から聞いた順。
今では外を歩きながらあらゆる物を触って色の名前を叫ぶ。
青い壁、緑色の雑草、自転車の赤い反射板、電線を覆う黄色いカバー、ピンクの自転車、白いなんかのゴミ(やめてくれ)。
目に映るすべての色はメッセージ状態。
そこで、今回は色にまつわるお散歩中の”鬼門”を3つ紹介しよう。
鬼門①自転車
漫画にも描いた通り、息子は自転車の赤い反射板に目がない。
自転車を見つけ次第反射板をチェックし、「あか!」と叫びながら人差し指でチョンと触る。
反射板、ヨシ!👉🏻🚲 まるで現場猫である。
すべての自転車をきちんと点検しなければならないため駐輪場は鬼門 of 鬼門なのだが、よりによって登園路の必ず通るルートに駐輪場がある。
あまりよろしくないのは承知しているけど、無理やり止めるとキェェェェと泣いて地べたを這うので好きにさせている。
反射板が取れている自転車があると、「あか なぁ〜い」と言う。安全のため、そして息子のために付けて欲しいものである。
ちなみに、自転車の後ろには反射板かテールライトの取り付け義務が道交法で定められているらしい。知らなかった。
鬼門②自販機
自販機のコイン返却口はオレンジが多いことを知っているだろうか。私は最近息子のおかげで知った。
そのオレンジの返却口に「オェジ!」って言いながら手を突っ込んで、手を引っ込めるときにあの透明なカバーがパカッて軽快な音を立てて閉じるのを面白がって、「アー!」って笑いながら何度もやるのである。パカパカパカパカパカパカパカパカ。
あんまり綺麗じゃないのは承知しているけど、無理やり止めるとキェェェェと泣いて地べたを這うので好きにさせている。
この笑みである。
調べたらコイン返却口がオレンジになっているのは視認性を高めるためらしい。ユニバーサルデザインというやつである。どこのメーカーのサイトにも同じようなことが書かれていた。
https://www.dydo.co.jp/jihanki/universal/
鬼門③車
近所にはけっこう経営者や資産家のお宅が多く、BMWとかベンツとかフォルクスワーゲンとか、無免許の私でも知っているような高級車が停まっている。
あろうことか息子はその車の色を叫びながら人差し指でチョン♡しようとするので、これは流石に全力で阻止している。万が一があればすみませんではすまない。
幸い車については反射板や自販機ほどの熱意はないみたいで、それほど抗議の声は上がらない。
色以外だと、自動車のエンブレムがツヤツヤしていて惹かれるようで、「トヨタだよ」「ホンダだね」とか教えている。
たまに私も知らないエンブレムがあるのでその場で調べることがあるが、外車だったりすると結局よくわからなかったりする。
あとがき
そんな具合で、ただのお散歩も息子にかかれば一大レジャーになる。たった5分の距離でも、息子にかかれば30分以上楽しめるのである。
いつも何気なく歩いていた家の周りでさえ息子と歩くと発見がたくさんある。
色だけではない。自転車の反射板の取付義務のこと、自販機のコイン返却口がオレンジな理由、自動車のエンブレムのこと。
子どもを産んでから、今まで意識していなかったものをちゃんと見る機会が増え、私の世界が少しだけ鮮やかになった。
いつもは不要として意識下にしまっていたものを、時おり取り出していろいろな角度からじっくり眺めたり調べたりしてみるのも良いものだ。
だから、これからもなるべく息子のお散歩に付き合いたいと思う。ただし、時間と心にゆとりがあるときに限る。
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